今回は、「前後の主張が対応していない」という話をしたいと思います。
ただ、これだけを聞いても何のことかわかりませんよね?
この記事でお伝えしたい文章の形は、以下のようなものです。
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もしAをしようと思えば、高い費用と手間が必要になります。
しかしBであれば、安い費用だけで済むのです。
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上記の形は、前後の主張が対応していないわけです。
ちなみに、今回も『ハイパワー・マーケティング』のなかの文章を取り上げたいと思います。
それでは、さっそく見ていきましょう。
前後の主張は、しっかりと対応させる
『ハイパワー・マーケティング』は、マーケティングの世界的権威であるジェイ・エイブラハムが書いた本を、日本語に翻訳したものです。
元の文章に問題が多いのか、それとも翻訳に問題があるのか定かではありませんが、とにかくこの本には、「不適切な日本語」が多いのです。
今回、取り上げる箇所は、「ダイレクトメールは1万人の営業部隊」という章のなかの一節になります。
この章では、郵便物というのは、電話などよりも多くのメリットがある、という話が展開されています。
そして以下が、問題の箇所の引用文になります。
ちなみに、改行し、空白行を入れました。
いったいどこが問題なのでしょうか?
・・・
問題は3行目ですね。
前の2つの文章では、「コスト」と「時間」の話をしたのに、その後の文章では、「コスト」の面にしか目をむけていないのです。
ちょっと読解力のある人にしてみれば、「時間のほうはどうなの?」と思ってしまうはずです。
以下は改善例です。
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ところがセールスレターなら、郵送したりメールで送ったりするのに1ドルもかかりませんし、準備にかかる時間も2、3日で済むのです。
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実際はどうかはわかりませんが、たとえば上記のように書けば、読み手も深く納得できるわけですね。
参考になれば幸いです。