今日は、とある情報商材のヘッドラインを添削してみたいと思います。
今回ご紹介するヘッドラインは、メルマガを使ったDRM(ダイレクト・レスポンス・マーケティング)を提供する商材に掲載されているものになります。
DRMというのは、見込み客や顧客に、直接アプローチして、まさに「ダイレクトに」反応をとっていくためのマーケティング手法です。
反応がすぐに得られるため、その場で売ることを目的としている「新聞広告」や「雑誌広告」「通販の広告」なども、すべてDRMの範ちゅうといえます。
ただ、この情報商材では、「時間をかけてメルマガ読者を教育し、最終的に何らかの商品を売るという戦略」を教える講座になります。
そのノウハウが詰め込まれたPDFファイルだけではなく、セミナー、そして一対一のスカイプコンサルまで付けるという内容になっています。
それでは、さっそく見ていきましょう。
目的語が3つもある!?
さて、今回添削するヘッドライン(見出し)は以下になります。
まず、最初に目につくのは、「文章の区切り」が明確になっていない、という点です。
「マーケティング戦略」のあとには句点を打つべきですね。
そのほうが、全体の見た目に「メリハリ」が生まれるのではないかと思います。
ちなみに、いちおうお伝えしておくと、このセールスレターは一般公開されているものではなく、メルマガで教育してきた読者に対して見せているものなので、いきなり「私が」という出だしになっています。
すでにメルマガの読者は、この販売者のことを知っているため、冒頭から「私が」と書かれていても、違和感をおぼえないわけですね。
・・・
さて、問題はそのあとの文章です。
世にも奇怪な文章になってしまっています。目的語が3つもあるのです。
結局、この販売者は何をしたいのか?・・・と読み手は思ってしまいます。
「その全て」を提案したいのか、それとも、「環境」を提案したいのか?
ちなみに、ここは「提案」ではなく「提供」のほうが適切な表現ですね。
まあ、でも百歩譲って、「あなた自身が”一生涯に及ぶ収入源”を構築しながら」という部分が、ひとかたまりになっているというのは、何となく読み取れます。
このようなヘッドラインというものは、ふつうは何度も見直してチェックするのですが、この販売者のかたは、「世にも奇怪な3つの目的語」に気づかなかったのでしょうか?
ぜひ、私が文章を添削してあげたいですね。
私が添削すると、こうなる
それでは、先ほどのヘッドラインをもう一度、掲げてみます。
上記の情報をもとにするという前提であれば、私は以下のようなヘッドラインにしますね。
そのほかの細かい言い回しもふくめて添削してみました。
「私が今も追究し続けている『コピーライティングのスキル』と、
そのスキルを縦横に駆使した『マーケティング戦略』。
そのすべてのノウハウを、『実践的に身につけられる環境』
とともに提供したいと思うのですが・・・」
これなら、すっきりと読めますよね?
ただ、そのために、一部分をそぎ落としました。
このセールスレターのヘッドラインは、「あれもこれも・・」と欲張って詰め込もうとして、結局、意味のわからないものになってしまっています。
上記の2つをくらべていただければ、「シンプルであること」がどれだけヘッドラインの訴求性をアップさせるか、わかるのではないかと思います。
参考になれば幸いです。