今回は、「文章のなかに『情報の欠け』があると、読み手にイメージしてもらえない」という話をしていきたいと思います。

ちょっとした情報、たとえば主語や目的語がないだけで、読み手は、ぼんやりとしかイメージできなくなります。

その反対に、文章の中に「具体的な情報」を織り込めば、読み手に明確にイメージしてもらうことができるのです。

今回も、『ハイパワー・マーケティング』(角川書店)を題材に添削してみたいと思います。

ダイレクトメールについてのくだり

今回とりあげる添削箇所は、「第9章:ダイレクトメールは1万人の営業部隊」のなかにある文章になります。

見込み客に対して「適切な内容のダイレクトメール」を書いて送れば、多くの反応が得られる、という内容です。(P168)

そして、その際に郵送する封筒の中の手紙には、
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・販売者の氏名や住所
・日中の連絡先
・メールアドレス
・クレジットカードの情報を入力する欄
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こういった点を、しっかりと明記しておくべきであるということが、このくだりには書かれています。

今回添削する、「情報の抜け」がある文章は、このあとにつづく部分になります。

「情報の欠け」があると臨場感がわかない

それでは、今回取り上げる文章を見ていきたいと思います。

以下、引用文です。

読みやすくするために、1行ごとに改行し、空白行も入れました。

一見、なんの問題もない文章に思われるかもしれません。

しかしプロの目から見ると、「情報の抜け」がかなり目立つのです。問題は4行目以降です。

以下、改善例になります。
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また、封筒の中に「はがき」を入れておき、「今すぐご返信ください」と封筒の表に書いておくのも良いでしょう。

ただし、その場合でも必要なことはすべて、同封されている手紙の中に盛り込み、明記しておかなければなりません。

ダイレクトメールを通じて最大の利益を上げるには、1つの要素も欠けてはならないのです。
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いかがでしょうか?

視覚的にイメージしやすくなったのではないでしょうか?

とくに、一番さいごの文章に注目したいものです。

「1つの要素も欠けてはならない」

まさに私が、この記事で言いたかったことです。

・・・

以上、この記事では、「情報の欠け」があると読み手にイメージしてもらいづらくなる、という話をしてきました。

参考になれば幸いです。