この記事では、「情報商材のセールスレターは、今でも有効なのか?」というテーマで話をしていきたいと思います。

結論からいえば、「縦に長いセールスレター」自体は今でも有効です。

セールスレターというものは、人間の普遍的な心理をもとに書くことがセオリーになっているからです。

しかし現在は、以前ほど、セールスレター上で「情報商材」が売れなくなってきました。「情報販売ビジネス」自体は、縮小の方向にむかっていることは事実なのです。

この記事では、なぜ「縦に長いセールスレター」自体は今でも有効なのに、そのセールスレターを使って行われる「情報販売」のほうは縮小してきているのか?・・・その理由を解説していきたいと思います。

ちなみに、この記事の後半では、ある条件さえそろえば、今でもセールスレター上で「情報商材」は売れていくという話をしてますので、ぜひ最後までご覧くださいね。

なぜ「情報商材」は売りづらくなってきたのか?

たった今、「縦に長いセールスレター」自体は、今でも有効であるとお伝えしました。

それなのに、そのセールスレターを使って行われる「情報販売」のほうは縮小してきているとは、いったいどういうことでしょうか?

まず、この「情報商材」ですが、これは、今や多くの人に広く認知されるようになりました。

情報商材というのは、「秘匿性のある情報」をPDFファイルや音声ファイル、場合によっては動画ファイルにして、数千円から数万円もの値段をつけて売られているデジタルコンテンツのことですね。

ただ、多くの人は「情報商材」に対して「よいイメージ」をもっていません。

なぜなら、多くの詐欺的な情報販売者たちが、「詐欺的な情報」を「高い値段」で売りつけてきた、という歴史があるからです。

このような「詐欺的な情報商材」の被害に実際にあったという人が、どんどん増えていった結果、「情報商材はいかがわしいもの」という認識が、世の中に広く浸透していったわけですね。

それが、今のような「情報業界における売り上げの低迷」となって表れているのです。

そうはいっても、縦に長いタイプの「セールスレター」の効力が失われてしまったわけではありません。

広告の冒頭で、まずは訪問者の「興味」を引き、そのあと「信頼」してもらい、最後に読み手に「行動」を促すという流れは、人間心理にのっとった順番になっているからです。

ですから、ふつうの「物販」、たとえば化粧品、サプリメント、健康グッズ、美容グッズなどを販売する際に、セールスレターを使えば、商品の成約率を最大限にまで高めることができるわけです。

ただ、読み手が、「このセールスレターでは、高額な情報商材を売ろうとしている」と認識した瞬間、その読み手の「信頼度」は大きく急降下してしまう可能性があります。

なぜなら先ほども述べたように、世の中の多く人に、「情報商材はいかがわしいもの」という認識が定着してしまっているからです。

どんなに「人間心理にのっとって書かれたセールスレター」であっても、それが「情報商材」を売るためのレターだとわかった瞬間、読み手は、そのセールスレターを閉じてしまう可能性があるのです。

ただし、「無知な人」には有効であり続ける

前項で解説したことは、あたかも、巧みに書かれた「振り込め詐欺の文章」と同じようなものです。

その送られてきた「いかがわしい文面」が「振り込め詐欺」だと認識できる人には、そういった詐欺行為は効力を失いますが、それが「振り込め詐欺」だと認識できない、ある意味”無知な人”に対しては効力を発揮してしまうわけです。

そういった「振り込め詐欺」と同じように、「かつての詐欺的な情報商材」のことをよく知っている人に対しては、情報商材はあまり売れないかもしれません。

ただ、過去にそういった「詐欺的な情報商材による被害」があったことを知らない世代の人たちは、思わず買ってしまう可能性があるのです。

ですから、今後、そういった「かつての情報商材による被害」を知らない世代が増えてきたとき、ふたたび「情報販売の業界」が盛り返していくことも考えられます。

ただ、たとえそうなるとしても、いずれはまた「詐欺商材の横行」が周知の事実になれば、情報業界は縮小の方向に進んでいくことも、また十分に予想がつくことです。

ちなみにコピーライティングを心得ていれば、こうした「詐欺的な情報商材」には騙されなくなります。コピーライティングスキルが高まってくると、「論理的な矛盾」に敏感になるからです。

そういった意味でも、普段からコピーライティングのスキルを培っておくことには意味があるのです。

「良質な情報商材」を売る方法

情報商材のほとんどは、たしかに「詐欺的なもの」ですが、そういったものばかりではありません。

情報商材のなかにも「良質なもの」がいくつか存在します。

そして、以上のべてきたような状況にもかかわらず、今でも「優良な情報商材」をバンバン売っている人もいるのです。

そういった販売者は、まずはメルマガなどで自分のブランディングを確立して、読み手に信頼してもらい、そのあとにセールスレター上で情報商材を販売しているのです。

このことは、アフィリエイターでも同様です。

メルマガなどで読者からの「信頼」を築いたうえで情報商材を勧めれば、その人を信頼している読者は、たとえ「情報商材」だと認識したとしても、その勧めている人を信頼して買ってくれます。

もちろん、そのとき読者に勧める情報商材は、こちらが「本当にすばらしい内容」だと判断したものだけに限るべきことは言うまでもありません。

そのような「メルマガ経由で勧める」という例外はありますが、基本的には「情報商材」というものは、それ単体ではあまり売れなくなってきていることは事実なのです。

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セールスレターに関しては、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

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