メルマガの「書き出し」は非常に重要です。
なぜなら、その書き出しの内容によって、そのあとの文章が読まれるかどうかが決まるからです。
つまり、メルマガ記事の冒頭部分で、読者の「興味」を引くことができれば、読者はそのまま文章を読み進めていってくれるわけですね。
この記事では、ランダムに配信する「読みきり型のメルマガ記事」ではなく、「前回のメールの内容とつながっているようなメルマガ記事」の書き出しについて解説していきたいと思います。
このタイプのメルマガ記事では、ステップメールを利用することが多くなります。
それでは、さっそく解説していきましょう。
前回のメールの内容とつながっている記事
メルマガには2つのタイプがあります。
それは、「読みきり方の記事」と「前回のメールの内容とつながっているような記事」です。
この2つのうち、後者の記事を配信するのは、読者を「教育」するためです。
「教育」というと聞こえが悪いかもしれませんが、要するに読者の考え方を、少しずつ、こちらの考え方に誘導していくわけですね。
そのため、前回のメールと内容が連続したようなメルマガ記事を書いていくわけです。
そして、そのようなメールを読者に配信する際は、「ステップメール」という機能を使うと便利です。
ステップメール機能のあるメルマガ配信スタンドを利用すれば、日時を設定しておくだけで、その時間がきたら、自動的に読者にメルマガを配信することが可能になります。
そのようにすることで、読者を自動的に教育していけるわけですね。
ステップメールの冒頭で「興味」を引くには?
さて、仮に読者が、ステップメールで配信されたメルマガ記事のタイトルを見て、「興味」を持ってくれたとします。
すると、読者はメルマガを「開封」してくれます。
ただ、この段階では、まだ「浅い興味」なので、その後の展開によってはメルマガを閉じられてしまう可能性があるのです。
ふつう、ステップメールを利用したメルマガでは、「こんにちは」といったあいさつから始まり、まずは自分の名前を相手に伝えます。
そのあとは、どのような「書き出し」にすると、その先の文章が意欲的に読まれるのでしょうか?
これがブログやサイトであれば、この記事の冒頭がそうであるように、「訪問者のメリットになること」「その記事を読む理由」「どんな内容が書かれているのか」といったことを、冒頭の数行で伝えます。
しかし、「前回の内容と連続したメルマガ記事」の場合は、ちょっと話が違ってきます。
もちろん、ブログやサイトと同じように「それを読むメリット」などを伝える必要があるのですが、それを伝えるまえに、冒頭での簡単なあいさつのあとに行うことがあるのです。
それは何かというと、「前回の簡単な復習」です。
では、なぜステップメールを利用したメルマガでは、「前回の復習」から入るべきなのでしょうか?
これには、以下の3つの理由があります。
- 読者の記憶を整理してあげるため
- これから解説することを、より確実に理解してもらうため
- 読者の意識を「内側に」向けることができるため
この3つの理由から、メルマガ記事の冒頭で「前回の復習」を行うと、読者の興味を引きつけることができるのです。
それでは、上記のそれぞれについて解説していきたいと思います。
①読者の記憶を整理してあげるため
「前回の内容と連続したメルマガ記事」の書き出しは、「前回の復習」にしなければなりません。
その理由のひとつは、「読者の記憶を整理してあげるため」です。
ふつうステップメールは、毎日決まった時間に配信されますが、毎日のようにメールが届くと、読者は「頭の中が混乱」してしまいます。
ですから新しいメールを配信するたびに、まずはその冒頭部分で「前回のメールの内容」を振り返ってあげる必要があるのです。
人は、前日まなんだことを、翌日のタイミングで復習すると、その内容が脳内に定着しやすくなることがわかっています。
そして、たいていの読者は、そのメルマガを受け取ることで「新しいこと」を学びたいと思っています。
ですから、読者がとくに努力しなくても、そのメルマガを読み進めるだけで自然と記憶に定着するように配慮してあげれば、必然的に読者の興味を引きつけることができるのです。
②これから話す内容を理解してもらうため
メルマガの書き出しを「前回の復習」から始めるべき理由の2つ目は「読者の理解を助けるため」です。
いくらこちらが、前回のメールの内容を前提に話を進めても、読者が前回の内容を忘れてしまっていては、新しい内容を理解しづらくなってしまいます。
そして、当然のことながら、読者もそのことは十分に理解しています。
ですから、メルマガ記事の冒頭で「前回の復習」をしてあげると、必然的に読者の興味を引きつけることができるのです。
ただし、いくらメルマガ記事の冒頭で、前回の復習から入るべきだからといって、それが長すぎたのでは「本末転倒」です。
その「前回の復習」が長すぎると、だんだん読者も退屈してきますし、「いつ今日の内容が始まるんだろう?」という気持ちになってしまいます。
ですから、前回の復習に関しては、最低限のポイントだけをおさらいすることが大事になるわけですね。
③読者の意識を「内側に」向けられるため
メルマガの書き出しを「前回の復習」から始めるべき理由の3つ目は、「読者の意識を内側に向けられるため」です。
読者は、前回読んだ内容が、多少は頭の中に残っていますから、記事の冒頭での「前回の復習」に対して、必然的に「興味」をもってくれます。
そして、ここで知っておくべきことは、「読者の意識の向き」です。
人は、「過去の記憶」を思い出そうとしているとき、意識が「内側に」向いています。そうなると、「外からの情報」に対しての警戒心が弱まるのです。
ふつうに文章を読んでいるときというのは、人は、「外に」意識が向いています。すると、最大限にガードを固め、理性によって批判的に文章を読みがちになります。
ところが、たとえば
「前回は、〇〇について解説させていただきました」
このように書くと、相手は「昨日の記憶」を探るために、意識が「内側に」向きます。すると、外部への警戒心が薄れるため、そのあとで目にする主張が、心のなかに入ってきやすくなるのです。
相手の意識が「内側に」向いているとき、相手は、一種の「催眠状態」に入っています。
すると、その後に展開する「こちらの主張」が通りやすくなる、つまり(表現は悪いですが)教育しやすくなるわけですね。
そういった意味でも、メルマガ記事の冒頭では、まずは「前回の復習」を行なって、相手の意識を「内側に」向けさせることが有効になるのです。
まとめ
以上、この記事では、「前回の内容と連続したメルマガ記事」の書き出しについて解説してきました。
こういった「教育のためのメルマガ」を配信する場合、ステップメールを使うことがふつうです。
その際、記事は「前回の復習」から始めることが大切なポイントになる、ということでしたね。
その理由として、以下の3つをご紹介したかと思います。
- 読者の記憶を整理してあげるため
- これから解説することを、より確実に理解してもらうため
- 読者の意識を「内側に」向けることができるため
この3つの理由から、メルマガ記事の冒頭で「前回の復習」を行うと、読者の「興味」を強く引きつけることができるわけです。
もちろん、先ほども少しふれたように、そのあと「読者のメリットになること」「その記事を読む理由」「どんな内容が書かれているのか」といったことを、短い文章で伝えることはいうまでもありません。
人は、そういったことに対しても、同様に「興味」をいだくものだからです。
ただ、教育を前提としたメルマガの場合は、そういったことを伝えるまえに、まずは「前回の復習」を行うべきである、ということですね。
ぜひ、この記事で解説されているポイントを意識しながら、まずは「前回の復習」からメルマガの記事を書き出してみてください。
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