この記事では、「コピーライティングではターゲットを絞る」という話をしていきたいと思います。
実際、コピーを書く際は「ターゲット」を絞ることが欠かせません。
なぜなら、執筆まえにターゲットを決めておかないと、誰にも響かないような、ぼんやりした文章になってしまうからです。
その反対に、先にターゲットを絞って広告文を書くことで、それは読み手に響くような文章になります。
そのような文章が書ければ、広告の成約率が格段に高くなることはいうまでもありません。
ちなみに「ターゲットを絞る」という考え方は、ブログを運営する際にも当てはまります。
それでは、さっそく「ターゲットを絞る」ということについて、よりくわしく見ていきたいと思います。
ちなみに、記事の後半では、「ターゲットを絞る際に犯しがちな注意点」について解説していますので、ぜひさいごまでお読みくださいね。
そもそも「ターゲット」とは?
ターゲットを絞ることを、マーケティング用語では「ターゲティング」といいます。
わかりやすくいえば、商品やサービスを売るための文章を書く際は、「誰に買ってもらいたいのか」を明確にするということですね。
このようにコピーライティングでは、まずはターゲットを絞る必要がありますが、そもそも「ターゲット」とはなんでしょうか?
ターゲットというのは、たとえばダイエット商品でいえば、以下のように分けられる、それぞれの人たちのことですね。
- 何でもいいので、すぐにでも痩せたい人
- 健康的に痩せたい人
- 運動によって痩せたい人
- 食事を工夫して痩せたい人
- サプリメントを飲むだけで痩せたい人
上記のそれぞれの項目には、それなりに多くの人たちが存在するわけです。
つまり「ターゲット」といった場合は、一定数の人が存在している「グループ」といったニュアンスになります。
1人や2人ではなく、一定数の人がいるグループにむけて広告を書くからこそ、多くの人たちからの反応が期待できるわけですね。
ターゲットを絞ってこそ、響く文章が書ける
ダイエット商品を紹介しようというとき、いま挙げたような人たちのすべてをターゲットにすることは得策ではありません。
いま挙げたような人たちは、みな「ダイエットしたい」という願望をもっていることは間違いありませんが、「ダイエットしたい」という人たちをターゲットにしたのでは、範囲が広すぎるからです。
ターゲットの範囲が広いということは、結局は「ターゲットを絞っていない」ことになるため、冒頭でもお伝えしたように、誰にも響かない文章になってしまうのです。
そこで、先ほど挙げたなかのどれかの層の人たちを選ぶ、つまり「ターゲットを絞る」わけですね。
先ほど挙げたなかで、もしも「健康的に痩せたい人」をターゲットに定めたとすれば、その人たちだけを意識して広告を書けばいいので、ターゲットを定めないときと比べて文章が書きやすくなります。
つまり、よりターゲットにマッチした内容が書けるわけです。
たとえば、「このダイエット食品には、ふだん不足しがちなビタミンやミネラルが豊富に含まれているので、食事量を減らしても健康を害する危険はありません」といった一文を書いたりできるわけですね。
そのような文章を書けるのは、はじめに「健康的に痩せたい人」をターゲットに設定したからです。
ちなみにターゲットは、多少は重複しても問題ありません。
いま例に挙げたダイエット食品でいえば、「健康的に痩せたい人」だけではなく、同時に「食事を工夫して痩せたい人」もターゲットにできるわけです。
いずれにしても、多少ターゲットが重なってもいいので、コピーを書くまえには、ある程度ターゲットを絞る。これが重要であるということです。
ターゲティングの注意点
ターゲティングには、ひとつ大きな注意点があります。
それは、ターゲットを、あまりにも細分化しすぎないということです。
より細かくターゲットを絞り込めば、それだけその人に響く文章が書けるだろうということで、「いもしない人」をターゲットに設定するケースが、たまに見受けられます。
たとえば、以下のようなターゲティングの方法ですね。先ほどのように「ダイエットしたい人」で例を挙げてみます。
- 名前は〇〇さん
- 年齢は24歳
- 新宿にある大手広告代理店に勤めるOL
- 電車通勤している
- 残業が多い
- 夜食でラーメンを食べて太ってしまった
上記のような具体的な人物像を設定してから、コピーを書き始めるというケースですね。
そして、広告コピーのなかでは、実際にその人に語り掛けるような口調で話すわけです。
「もうすぐ25歳ですね」
「毎日、新宿まで通って疲れますよね?」
「残業が多くて大変ですね」
このように語り掛けるわけです。
しかし、このような条件に該当しない人が、その広告を読んだら、それはまったく響かない文章になってしまいます。
そうなると、WEB広告であれば、すぐにその広告は閉じられてしまうことになります。
つまり、実在するかどうかもわからない人を「憶測で」ターゲットに定めて、その人にむけて「具体的なメッセージ」を投げかけることは非常に危険なのです。
ただ、上記のように、あらかじめターゲットを細かく設定しておくこと自体が悪いわけではありません。
あらかじめ細かい人物像を決めておくことは、「親しみのある文章」を書くことにつながるからです。
ですから、細かく人物像を決めておくことには、「こちら側が訪問者に対して、親しく語り掛けられるようになるメリット」はあるわけです。
ただしその場合、「その絞り込んターゲットにしか理解できない、具体的なフレーズ」を広告のなかに出してはいけないわけですね。
そこに注意すれば、「細かい人物像」を”自分のなかだけで”設定することは有効な方法といえるのです。
・・・
・・・
以上、コピーライティングにおいては「ターゲットを絞る」ということが欠かせない、という話をしてきました。
その理由は、先にターゲットを決めておくことによって、広告文全体が、しぜんとその人に響くような文章になるからですね。
そして、ターゲットは、多少かぶってもよいということもお伝えしました。
最後に、ターゲッティングの注意点ということで、「細かい人物像」というものは、あくまでもあなたの中だけのイメージにとどめるべきである、というお話もさせていただきました。
いずれにしても、広告で商品を紹介する場合は、「できるだけ多くの人」に買ってもらいたいわけですから、絞る場合も、「共通する人の多いターゲット」を選ぶという考え方が大事になってくるのです。
以上の考え方は、ブログを運営する場合にもいえます。ブログ記事を書く場合にも、ターゲットを絞ったほうが、その人たちに響くような文章になるわけですね。
ぜひ、コピーライティングを駆使して文章を書く際は、まずは「適切なターゲット」をしっかりと定めるようにしていってください。