最近、マーケティングの世界的権威であるジェイ・エイブラハムの『ハイパワー・マーケティング』(小山竜央・監修)を読み返しています。

そのなかで、コピーライター・校正者の視点で気づいたことを書いてみたいと思います。

マーケティングの内容というよりも、「文章の添削」という観点からの記事になります。

今回の”プチ添削”は、「接続詞」を有効活用して、リズミカルに文章を書こう!・・・というものです。

それでは、さっそく解説していきましょう。

追加購入(アドオン)を解説しているくだり

ただ、「接続詞の話」に入るまえに今回、添削しようとしている文章は、いったいどんな内容なのかを見ていきたいと思います。

そのような順番にしたほうが、いきなり「添削箇所の文章」を示すよりも、理解がしやすいと考えるからです。

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さて、『パイパワー・マーケティング』では、追加購入について解説しているパートがあります。

追加購入というのは、たとえば、自動車のディーラーが車を売る際、そのほかに防犯装置やサンルーフ、保証延長サービスなど、さまざまな追加オプションをつけるかと思いますが、そういったオプションを一緒に購入してもらうことをいいます。

そうすることによってディーラーは、たんに「車だけ」を売るよりも、多くの利益を得ることができるのです。

今回添削する部分は、この「追加購入」のパートにおいて、”見込み客やクライアントに対して何かの商品やサービスを売る際、「追加購入してもらえるもの」はないかどうかを探すように、著者が読み手に促している箇所”になります。

状況を理解していただいたところで、さっそく「文章の添削」に入っていきたいと思います。

接続詞を入れるだけで、こんなに違ってくる

以下は、127ページの冒頭にある文章を、そのまま引用したものです。

(読みやすくするために、1行ごとに改行しました)

ただ、この文章には「接続詞」がないために、本来はもっと魅力的な文章になるはずなのに、非常にもったいないことをしているのです。

それでは、それぞれの文章に「接続詞」を加えてみましょう。

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まず、あなたが扱う商品やサービスで、最も売れているものを3つ、書き出してください。

そして、クライアントや患者さんが、これらのアイテムの購入に期待している『最終結果』も書いてみましょう。

さらに、それらのアイテムの横に、価値やメリットを高めるための方法として、典型的な商品やサービスにどんなものを追加できるか書いてみてください。
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たったこれだけの配慮で、文章は流れるように進展し、非常に読みやすいものとなるのです。

ぜひ、あなたが文章を書き綴っていく際は、文章の冒頭に「接続詞」を置いて、水の流れるような文章を書いていってください。