この記事では、「セールスレターというものは、長いほうがいいのか?」ということについて解説していきたいと思います。

巷にある、情報商材を売るためのセールスレターは、たいていが非常に長いページです。

そのほか、通販でみかける、商品やサービスを売るための広告も、縦に長い傾向にあります。

こういった「セールスレター」といわれるものは、長いほうがいいのでしょうか?

結論からいえば、セールスレターは長いほうが成約率が高くなる傾向にあります。

この記事では、なぜそういえるのか、「3つの理由」を解説していきたいと思います。

記事の最後では、「注意すべき点」についても解説していますので、ぜひ最後までご覧くださいね。

読み手を納得させるには、長い文章が必要

セールスレターは長いほうがいい理由。

その理由のひとつは、そうすることで、読み手に納得してもらったうえで購入してもらえるからです。

仮に広告内で、大きな文字の「ヘッドライン」(見出し)と、「価格の表示」「購入ボタン」しかなかったとしたら、広告の成約率はうんと下がってしまうことは目に見えています。

やはり、訪問者にしっかりと納得してもらうためには、それなりの長さの「論理的な説明」が必要ですし、「具体的な証拠」も必要なわけですね。

その広告内で紹介されている商品やサービスの「価格」が高いものなのであれば、なおさらです。

つまり、たいていのセールスレターは、「それだけの分量が必要だから」長いのです。

読み手に納得してもらうために文章を書いたら、結果として長くなってしまった、ということですね。

しかし読み手は、たとえ「長いセールスレター」であっても真剣に読んでくれる傾向にあります。

なぜなら、その商品の購入で失敗したくないからです。そのためには、そのレターに書かれている内容を、しっかりと読み進めなければならないわけです。

ただ、そのように読み手に真剣にセールスレターを読み進めてもらうためには、大前提として、広告の冒頭にある「ヘッドライン」が魅力的でなければなりません。

そのヘッドラインで「メリット」をしっかりと謳い、訪問者の「興味」を引くことが、読み手が長いレターを読み進める「原動力」になるわけですね。

「長い」というだけで人は信頼する

何事においても人は、たんに「長い」あるいは「多い」というだけで、その「対象のもの」を信用してしまう傾向にあります。

これはセールスレターにおいてもいえます。

セールスレターが非常に長いものだと、人は、「これだけ長い文章が書かれているのだから、この広告は信用できる」と考えるわけです。

つまり「セールスレター」というものは、読み手に納得してもらうために文章を書いた結果、しぜんと長くなるものですが、その「長さ」自体も読み手に影響を与えるわけですね。

いいかえれば、セールスレターを初めから終わりまで、じっくり読むタイプの人に対しては、その内容によって納得してもらう。

その反対に、セールスレターを流し読みするタイプの人に対しては、全体の「長さ」によって信頼してもらう、ということです。

どちらにしても、セールスレターが長いことは、成約率を高めることにつながるわけですね。

「長い文章」には、こんな効果も

情報商材を売るためのセールスレターのなかには、とてつもなく長いものも存在します。

ただ、こういった「とてつもなく長いセールスレター」であっても、その冒頭のヘッドラインが、非常に魅力的なものであれば、やはり人は興味をもって読み進める傾向にあります。

そして、ここからが肝心なのですが、文章が「とてつもなく長い」がゆえに、その読み手は長時間、そのセールスレターと接し続けることになります。

もしこれが10分程度で読み終わるような長さの広告であれば、それほど読み手に影響を与えることはないかもしれません。

しかし、読み終わるまでに何時間もかかるような長さのセールスレターの場合、その何時間ものあいだ、ずっと読み手の脳のなかに、そのセールスレターで展開されている内容が入ってきているわけです。

読み手の脳を長時間、占拠しているセールスレターのほうが、読み手に対して強い影響力があることはいうまでもありません。

また、これは見逃されがちな点になりますが、長い文章を読み進めるうちに、その読み手は、軽い「疲労感」をおぼえてきます。

にもかかわらず、読み手は「強い興味」を引かれるため、そのセールスレターを読み進めずにはいられない、という状況になるのです。

こういった状況は、ある種の「催眠状態」に似ています。

なぜなら、このとき人は「ぼんやりした状態の脳」になっており、そこに「何らかのメッセージ」が次々に入ってくるからです。

このような状況においては、人の心のなかに直接、販売者側のメッセージが届けられます。だからこそ、「とてつもなく長いセールスレター」は、深い意識のレベルから、読み手を購入へと突き動かしていくのです。

ただもちろん、このような「とてつもなく長いセールスレター」によって、読み手に強い影響力を与えるためには、高いコピーライティングスキルが不可欠になります。

あえて「長い文章」を書いたとしても、読み手に「回りくどい」と感じさせず、むしろ「読まずにはいられない」と感じさせる。

それだけのコピーライティングのスキルがあってこそ、はじめて可能になる芸当というわけですね。

これからの時代、セールスレターはどうあるべきか?

「とてつもなく長いセールスレター」には、たしかに、読み手を催眠状態に導くような作用があります。

ただ、このような「とてつもなく長いセールスレター」は、かつて横行した「詐欺的な情報商材」を読み手に連想させる傾向にあります。

かつては通用した、このような手法も、「情報商材のセールスレター」と読み手に思われた時点で、効力を失う可能性があるわけです。

ですからセールスレターの作成においては、読み手をしっかりと納得させられるだけの「適切な長さの文章」を書く。つまり、意味もなく文章を長くするようなことはしない。

これこそが、これからのセールスレターの王道となるのです。

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以上、この記事では、「セールスレターは長いほうがよい」ということに対する理由を紹介してきました。

その理由というのは、以下の3つでしたね。

  • 読み手を納得させるため
  • 「長い」というだけで信頼されるため
  • 長い時間、読み手の脳を占領できるため

そして最後に、セールスレターが「長すぎる」ことは、今の時代、かえって危険になるという話もさせていただきました。

ぜひ、セールスレターを書く際は、読み手を納得させられるだけの「十分な長さ」を意識しつつも、必要最小限の長さを心掛けていってください。