世の中には、どうやっても「売れないだろう」という広告がたくさんあります。

そのなかには、そもそも「読まれるはずがない」という広告も、かなりの数で存在します。

それは「派手な広告」です。

この記事では、「派手な広告」とは具体的にどういったものなのか、そして、なぜそういった広告が売れないのか、くわしく解説していきたいと思います。

「派手な広告」とは?

たとえば派手な広告とは、以下のようなものをいいます。

  • やたら文字が大きく、すべて太字で書かれている
  • あきらかに「誇大な表現」を連発している

つまり、ここでいう「派手な広告」というのは、「多くの人の目を引こう」「どんな手を使ってでも大儲けしたい」といった販売者の意図が、ありありと読み取れるような広告をいうわけです。

ちなみに、ここでいう「派手な広告」とは、新聞などの紙面広告のような、パッと見ただけで「広告全体」が目に入ってくるような広告をさしています。

もちろんWEBにおいても、上に挙げたような特徴をもつ広告は売れない傾向にありますが、紙面広告の場合は、読み手が一瞬で「広告の全体」を見渡せるため、とくに成約率に影響するのです。

それでは、さっそく、上記2つのケースについて、よりくわしく見ていきます。

文字の大きい広告

本来、広告というのは、その冒頭に掲げる「ヘッドライン」のみを大きな字にして目立たせることがセオリーです。

ところが世の中には、広告内のすべての文字を、「ヘッドライン」と同じような大きさにしている広告があるのです。いいかえれば、どれがヘッドラインなのか見分けがつかないのです。

このような広告を目にした読み手は、それがあまりに「派手な広告」であるため、その広告へと無意識に目がいきます。

ここまでは、まさに販売者側の「思惑どおり」といったところでしょうか。

ただ問題はそのあとです。

その「全部の文字が大きい、派手な広告」を目にした読み手は、広告を全体的にぼんやり眺めるにとどまります。

なぜなら、その広告内で、まずは「どこに」目をやったらいいかがわからないからです。

もしも広告内の「ヘッドライン」だけが大きな文字であったなら、その読み手は、そのヘッドラインに無意識のうちに目をむけるはずです。

ところが、広告内のすべての文字を大きくしてしまうと、読み手は結局、広告内のどこにも視点を定めることなく、そのまま去ってしまう可能性が高くなるわけです。

これは、「多くの人の目を引こう」という販売者側の焦りが、かえって「あだ」となってしまったケースといえます。

「誇大な表現」を連発している広告

前項の「やたらに文字が大きな広告」と同様に、「誇大表現を連発している広告」も、そもそも読まれない広告といえます。

「どんな手を使ってでも大儲けしたい」という気持ちが強いと、こうした広告になってしまうわけです。

誇大な表現というのは、たとえば以下のようなものですね。

  • 日本初の快挙
  • 日本で唯一の
  • 注文が殺到
  • 誰でも簡単にできます

広告を目にしている人は、このような表現を使う広告主は信用できない、と考える傾向にあります。

「日本初と書いてあるけれど、その証拠は?」
「本当に日本で唯一なの?」
「注文が殺到って、本当なの?」
「なぜ誰でも簡単にできると断言できるの?」

広告の読み手のなかに浮かんだ、このような疑問に答えられないのであれば、上記のような「誇大な表現」は、広告のなかで使うべきではありません。

このような表現を連発する販売者にしてみれば、「大きく儲けたい」ということなのかもしれませんが、実際には「ほとんど売れない広告」になってしまうわけですね。

このような「いかがわしい表現」が目に入った瞬間、その読み手は、その広告が「信頼」できなくなり、そこで読むのをやめてしまう可能性が高くなるからです。

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以上、この記事では、「派手な広告」は訪問者に読まれない、という話をしてきました。

それは以下の2つのケースでしたね。

  • やたら文字が大きく、すべて太字で書かれている
  • あきらかに「誇大な表現」を連発している

こういった広告は、「大きく儲けたい」という販売者の意に反して、「まったく儲からない」ことになってしまうわけですね。

ぜひ、広告を作成する際は、「派手な広告」にならないように心がけていってください。