コピーライティングにおいては、「論理的な文章」を書く必要があります。
なぜなら、人間には「理性」がそなわっているからです。
つまり、「論理的な文章」を書いてこそ、読み手の理性を納得させることができるわけですね。
広告において読み手は、「理性」を働かせて、商品を購入するかどうかを検討します。
ですから、読み手の理性を納得させられるような「論理的な文章」を書くことができれば、広告の成約率を格段に高めることが可能になるのです。
この「論理的な文章」というのは、あなたがブログ記事を書く際にも当てはまります。
この記事では、「論理的な文章」を書くことの重要性と、そのために必要な「5つのポイント」について解説していきたいと思います。
感情を刺激したあとは、「理性」を納得させる
基本的に広告の読み手は、その内容に「論理的に納得」できたときに、「購入」に踏み切ります。
もちろん、値段の安い商品であれば、それほど「理性的な判断」は必要としないかもしれません。
ただ、大きな買い物になるほど、人は「理性」を働かせて、その商品を購入するかどうかを真剣に考える傾向にあります。
ちなみに、広告の冒頭部分では、ヘッドライン(目立つキャッチコピー)を掲げて、「訪問者のメリット」になるようなことを謳い、「感情」を刺激することがセオリーです。
そうすることによって、訪問者は広告に「興味」をもち、その後の文章を意欲的に読み進めていってくれるからですね。
ただ、人には「感情」とともに「理性」もそなわっています。
よって、訪問者の感情を刺激したあとは、こんどは「論理的な文章」によって、読み手の「理性」を納得させなければならないのです。
それに成功すれば、あなたは、読み手の「感情」と「理性」の両方を満足させたことになります。
その結果、読み手は、広告内で紹介されているあなたの商品を、「感情」と「理性」の両面から信頼して、その商品を「買う」という行動を起こしてくれるのです。
「論理的な文章」を書くには?
では、読み手の理性を納得させられるような「論理的な文章」は、どうやって書けばいいのでしょうか?
そのポイントは以下の5つになります。
- まずは冒頭で、何かを強く主張する
- その後の文章で、主張したことの根拠、理由を述べる
- 途中で何か小さな主張をした場合も、その根拠、理由を述べる
- すべての文章が、段差なくつながるようにする
- すべての文章で、主旨を一貫させる
つまり「論理的な文章」では、まずは冒頭で”何かの主張”を強く打ち出すことによって、読み手を引きつけ、そのあと読み手を納得させるために、根拠や理由を挙げていきます。
しかも、それぞれの文章は、まるで「滑り台」のように段差がなく、読み手は気づいたときには、文章の最後まで到達しているわけですね。
そして、主旨が一貫した文章を読み終えた人の脳裏には、「ひとつの主張」がイメージに強く残ります。
まさに、それが文章としては理想なわけです。
なぜなら、文章を読み終えた人の頭のなかに「強いメッセージ」が残れば、その後の生活にまで影響を与えていくことができるからです。
とくに広告の場合、その場で購入してもらえないこともありますから、頭のなかに「強いメッセージ」が残る、ということは非常に大切なポイントになります。
「段差のない文章」を書く
内容的に「段差のない文章」こそ、論理的であることの証拠です。
前後の文章の内容に「段差」があるということは、それぞれが論理的につながっていないからです。
段差のない文章を書くためのポイントは、以下の3つになります。
- 論理を飛躍させない
- 接続詞をうまく活用する
- 話題が変わるときは、しっかりと明示する
まず「論理を飛躍させない」という点についてですが、書き手にとっては「当たりまえのこと」でも、その「前提」を抜かすと、読み手にしてみれば、話が飛んだような印象を受け、理解がしづらくなります。
ですから、「こちらにとっては当たりまえの前提」であっても、それをしっかりと読み手に示していく必要があるのです。
たとえば、この記事の冒頭部分でも、
『広告において読み手は、「理性」を働かせて、商品を購入するかどうかを検討します。』
という前提を伝えることで、読み手の理解を助けているわけです。
この一文がないとしたら、そのあとの文章は「唐突な感じ」がするのではないでしょうか?
これが、「論理を飛躍させない」という意味です。
また、文章の段差をなくすためには、接続詞をうまく使うことも大切です。
「そして」「しかし」「しかも」「だからこそ」「とはいえ」などの接続詞が文頭にあるだけで、全体の文章が流れるように展開していきます。
そのうえ、意識して文頭に「接続詞」を置くことで、訪問者が文章を流し読みしたときでも、その文頭の接続詞を見ていくだけで、なんとなく論理の流れがみえてくるものです。
そして、先ほど挙げたうちの3つ目、「話題が変わるときは、しっかりと明示する」。
文章を書いていると、途中で、話の流れを変えたいことがよくあります。
しかし、いきなり話題を変えてしまうと、読み手はそこに「違和感」をおぼえてしまいます。
そうしたときは、たとえば文頭に「さて」とか「ちなみに」といった接続詞を置くと、読み手に対して、
「ここから話の流れが変わりますよ」
ということが一瞬で伝わるわけです。
・・・
・・・
以上、広告を作成する際は、「論理的な文章」を書いてこそ、読み手の理性を「納得」させることができる、という話をしてきました。
そして「論理的な文章」を書くためのポイントは、以下の5つでしたね。
- まずは冒頭で、何かを強く主張する
- その後の文章で、主張したことの根拠、理由を述べる
- 途中で何か小さな主張をした場合も、その根拠、理由を述べる
- すべての文章が、段差なくつながるようにする
- すべての文章で、主旨を一貫させる
もちろん上記のポイントは、広告だけではなく、ブログ記事で「論理的な文章」を書く際にも、当てはまります。
このようなブログ記事が書ければ、それは「説得力のある文章」となり、記事の読み手に「満足」を与えることはいうまでもありません。
その「満足」は、読み手が、あなたのブログの「ファン」になってくれる”第一歩”となるのです。
ぜひ、コピーライティングを駆使して文章を書く際は、ここで解説してきた「論理的な文章」というものを意識していってください。